
畳の張替え
畳は、古くから日本家屋の床材として親しまれてきました。
家族がくつろぐ居間や、お客様をもてなす客間、季節を感じさせる掛け軸や生け花を飾る床の間、
さらには茶道や華道を楽しむ和室など、さまざまな場面で私たちの生活を支えています。

畳のメリット
1い草の抗菌性
い草には、病原性大腸菌O157や病原性大腸菌O26、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌など、食中毒の原因となる病原菌に対する抗菌性があることが明らかになっています。(出典:驚くべきイグサの機能性 森田洋 著)
2保温、断熱効果
四季のある日本の気候において、夏は涼しく、冬は暖かく室温を快適に保ちます。
3空気の浄化作用
二酸化窒素やシックハウスの原因となる化学物質を吸着する機能があります。
4室内の湿度調節
梅雨など湿気の多い季節には水分を吸収し、乾燥する季節には蓄えた水分を放出することで、室内の湿度を適度に調整します。畳1枚で約500mlもの水分を吸収します。
5香りによる鎮静効果
い草と泥染めが織りなす畳表の香りには、心を落ち着かせる、リラックス効果があります。泥染めとは、新しい畳表(い草)の変色を防ぐために施される加工のことです。
6振動や音の吸収
畳は柔らかい素材でできているため、床に敷くことで振動や音を和らげ、テレビの音や話し声などの生活音を抑える効果があります。
7優れた弾力性
畳は弾力性があり、子供のバランス感覚を養うのに適しています。また、お年寄りや小さな子供が転倒した際も板張りに比べて衝撃が軽減されるため、安心です。
8空間との調和
畳は和室だけでなく、さまざまな空間に馴染みます。また、時間が経つと琥珀色に変化して、より温かみを感じることができます。
裏返し・表替え・新調(新畳)について

今、お使いの畳は
どんな状態ですか?
裏返し
青畳の香りが薄れたり、畳の表面が日に焼けたり、細かい傷がついた場合、畳表を傷みの少ない裏面に返すことで、きれいな状態を持続できます。畳縁は新しいものと取り替えます。
- 張り替えタイミング
- 購入後 1~2年
表替え
畳床をそのまま使用できる場合は、畳表と畳縁だけを新しいものに取り替えます。適切なタイミングで表替えを行うことで、畳をより長くお使いいただけます。
- 張り替えタイミング
- 購入後 3~5年
新調(新畳)
弾力性がなく、踏むとプカプカするほど畳床が傷んでいる場合は、新しい畳と入れ替えます。新調・表替えでは、これまで使っていた畳表とは別の素材や色への変更も可能です。
- 張り替えタイミング
- 購入後 7~10年
取り扱い製品について
畳床の種類
わら床
わら100%で構成された畳床。足あたりの感触が良く、弾力性もあり、素材自体に重量感があります。また、断熱効果、保温効果、耐久性にも優れています。

わらサンドイッチ畳床
わらとポリスチレンフォームを組み合わせたサンドイッチ構造の畳床。わら床のクッション性とポリスチレンフォームの断熱性を兼ね備え、軽量化も実現。吸放湿性、断熱性、耐久性にも優れています。

建材畳床1型
畳ボードのみで構成された畳床。畳ボードだけで作られているため耐久性が高く、大きな負荷がかかる場所に適しています。

建材畳床2型
畳ボードとポリスチレンフォームの二層構造になった畳床。建材畳床の中では最も軽量で、下層にポリスチレンフォームを配置しているため、コンクリートへの直敷きなどに適しています。

建材畳床3型
畳ボードでポリスチレンフォームを挟んだサンドイッチ構造の畳床。湿気に強く、ダニやカビ、害虫の発生を抑える効果があり、おすすめです。

畳縁の種類

畳の仕上がりについて
新しい畳表(い草)について
新しい畳表には変色を防ぐため、白土による泥染め加工が施されています。これはカビや汚れではありません。ご使用前に乾いたタオルなどで、衣服に色移りしなくなるまで乾拭きを行ってください。また、その際に洗剤や化学薬品、水拭きの使用は避けてください。畳が変色する可能性があります。
折り目や針穴について
新しい畳表には、時々折り目が目立つ場合があります。特に地厚なものほど折り目が出やすい傾向があります。また、施工時に小さな針穴が残ることもありますが、これらはい草に空気が通ることにより自然に消えていきます。
光の反射による
色の見え方について
畳表や畳縁は並び方や光の受け方によって、色が異なって見える場合があります。これは素材の特性によるもので、品質に問題はありません。
よくある質問
A.
新しい畳表には、作業・梱包時に折り目や小さな穴がついていることがありますが、自然に消えていきますのでご安心ください。
A.
水1に対して酢を1/3混ぜた液に雑巾を湿らせ、固く絞った状態で畳を拭いてください。「畳の色が変色した」と気づいたら、できるだけ早めにこの作業を行えば、多少は色が戻ります。ただし、長期間放置すると改善が難しくなります。
A.
熱湯で湿らせた雑巾を固く絞り、家具の跡がついた部分に載せ、その上からアイロンをかけてください。この際、火傷に注意しながら作業を行い、その後、風を当てて十分に乾かしてください。
A.
畳は呼吸しています。調湿効果もあるため、絨毯やカーペット、ゴザなどは敷かないほうが良いです。敷くと掃除が行き届かず、埃も溜まり、カビやダニの発生につながる可能性があります。
A.
<カビが発生した場合>
至急「あおい畳」までご連絡ください。
ご家庭ですぐに対処されたい場合は、まず畳を上げて裏面を十分に太陽に当てます。その後、表面を陰干ししてカビを乾燥させ、ブラシで丁寧に取り除きます。その後、畳の目に沿って何度も掃除機をかけます。また、他には薬局で購入したエタノールを雑巾に湿らせ、畳を拭く方法もあります。青い綿ぼこり状のようなカビであれば、これで殺菌消毒できますが、黒いカビの場合は解消できないことがあります。また、作業を行う際は、必ず十分に換気をしてください。
<ダニが発生した場合>
まず掃除機でダニやそのエサとなるものを吸い取ります。その後、薬局やホームセンターで販売されている畳専用の殺虫剤を使用すると効果的です。普段から風通しを良くし、こまめに掃除機をかけ、1年に1~2回畳干しを行うことで、カビやダニの発生を予防できます。それでも気になる場合は「あおい畳」までご相談ください。
A.
小さな焦げ跡は脱脂綿にオキシドールを含ませて漂白すると、ある程度目立たなくなります。それでも気になる場合は、表面を少し削り、再度オキシドールで漂白してください。大きな焦げ跡の場合は、畳の表替えをおすすめします。
A.
すぐに小麦粉やパウダーをふりかけ、水分を吸い取らせてください。その後、歯ブラシなどで粉を掃き取り、酢を混ぜたお湯を雑巾に湿らせて拭き取ってください。粗相の量が多い場合は、さらに洗剤を加えたお湯で拭き取ります。汚れが酷い場合は表替えや畳の交換が必要になることがありますので、お早めに「あおい畳」までご連絡ください。
A.
畳の表替えや新畳の入れ替えから4~5年以上経過していませんか?古くなった畳表は表皮が剥がれやすくなり、衣服に付着することがあります。表替えや新調(新畳への交換)をおすすめします。
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